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野茨
ゲーム系ヘタレ日記と妄想の日々です 女性向けのよこしまな二次創作を含みます。 お嫌いな方は、お見逃し下さい。





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初顔合わせ~虜(兼政)
2010-10-28(Thu) 16:09
拍手下さった方、ありがとうございます!


↓カネマサマーフェスに投稿したものです
 後半は政宗があんあん言ってます
 大丈夫なお姉さまだけお付き合いくださいませ
『初顔合わせ』



 厠を出て手水を使おうとした孫市は、廊下の向こうから歩いて来る人物に僅かながら眉を顰めた。
 手燭の灯りに浮かび上がる白い面、衆目を集めるような美男だと言うだけで孫市には気に食わない相手ではあったが、政宗に無用な興味を抱いているような態度には更に不信感を募らせていた。
 孫市もそれほど政宗を過保護に扱おうと思っている訳ではないが、今の政宗は溢れだしそうな桶のような物なのだ。自分自身の中に沸き上がる怒りも悲しみも、何もかもを封じ込めた桶なのだ。それは、いつ溢れだしても不思議ではない……。外面は穏やかで物静かとも思えるような政宗だったが、沸騰する怒りを持て余し、叫びたくなるような悲しみの傷を抱えている。
「遅くまでご苦労さん。軍師殿は忙しそうだねぇ」
 近付いて来た兼続に孫市が声を掛けると、
「忙しくて適わぬな。如何に数を求めてはいても、子供と子守に飛び入りされては幸村も安心して戦を迎える事は出来まい」
 麗しい外面には似つかわしくない返答が返って来た。
「子供に子守はひでーな」
 一瞬ムッとした表情を見せた孫市だが、すぐにいつも通りの顔に戻ってそう言った。
「私は誰とは言ってはおらんが、そちらに自覚はあるようだな」
 孫市は呆気にとられたように兼続の顔を見た。兼続の方に自覚があるのかは判らなかったが、自分に対して何かの敵意のような物を持っているようだと孫市は感じた。
「まぁ、当たらずとも遠からずだからな」
 ならば、まともに相手をしても仕方がない。孫市はへらりと笑ってみせると手を振った。兼続が自分の何を気に入らないかは判らなかったが、こうもあからさまに態度に出されてしまってはどうする事も出来ない。傭兵としてしばらく同じ釜の飯を食う事になるならば、孫市としても譲歩を考えない訳ではないが、今はただの助っ人の一人に過ぎない。期間も数日と言う短期の物、触らぬ神に祟りなしである。
 兼続の方は、孫市のそうした態度に益々苛立ったように眉間の皺を深くしたが、それを口にする事は無かった。
 孫市が判らないように、兼続も何故政宗や孫市が気に障るのか判らなかった。
 自身の気持ちでありながら、兼続には今の自分の心がまるで見えていなかった。
 何故、孫市や政宗が癇に障るのか……、実際には癇に障っているわけではないのだから、判る筈がない。
 兼続は、政宗に興味を持っているのだ。それも、武将としての政宗に対しての興味では無かった。
 一目政宗を見た時から、兼続は政宗の容貌に惹かれた。決して政宗は少女のように優しげな風貌をしている訳ではない、むしろ、少年らしい溌剌とした容姿を持っていた。だが、本来は高みを目指し煌めく隻眼に輝きは無く、淀み倦んだような鈍重さに支配されている。何かが枷となって政宗を縛り付けている、兼続にはそんな風に感じられた。
 元来は兼続は他人の事情になど考慮する方では無かったし、ましてや人伝にしろ他人を詮索するような事もあまりなかった。しかし、政宗に関しては、違っていた。どんな瑣末な事でも知りたいと思った。何を思いあの隻眼は曇っているのか……、兼続は鳶色の瞳の中に囚われた。
 戦の準備の為に上田に入ってから、兼続は政宗について調べ始めた。身分を隠し、名を伏せている政宗の事を調べるのは、容易な事では無いとも思われたが、意外にも幸村は政宗の事を調べた後であった。如何に人が足らぬとは言っても、間者となるような者を自軍に置くわけにはいかない。身元の調査は幸村の手の者が独自に行っていた。政宗が伊達の当主である事も、北条に弓なす事になっても参戦を決めた理由も、幸村は把握していた。それを知った上でも、この戦で政宗は役に立つ者だと幸村は判断をしていたのだ。政宗の事情を知っても、幸村は勿論それを他者に漏らすつもりはなかった。兼続に政宗はどこかの間者ではないか、戦の足を引っ張るような事を仕出かすのではないかとしつこく問われ、幸村は自分の見解を話さざるを得なくなってしまったのだ。
 幸村の自分に対する信頼を利用するような真似も、殊更に政宗を貶めるような言動も、兼続はそれを卑劣とさえ思わなかった。その所以がどこにあるのかも判らず、否、認める事も出来ずに、それでも兼続は自身の思いに引き摺られていた。
 先ほど孫市が使っていた手水鉢に手を浸して、兼続は小さく眉を上げた。
 白い手首に、血の滲む歯型があった。
 その傷は、政宗が与えたものだった。兼続はその傷を見ると、昏い笑みを浮かべた。
 ……子供だ。
 兼続は小さく笑いを漏らした。
 おそらく、当主の子として育てられた政宗にそうした習いは無いだろうと思ってはいたが、あれほどに何も知らぬ身だとは思わなかった。無体を働いた覚えは無かったが、もしも急に明日出陣となれば、政宗は馬に乗るのすら辛い事だろう。
 つい先刻まで、兼続は政宗の部屋にいた。幸村が水を向けても打ち解けるような様子の無い政宗に、兼続は歩み寄りでは近付く事さえ出来ないと踏んだ。ああした鼻っ柱の強い者には、歩み寄りよりは角突き合わせてしまった方が懐に入るのは容易い。
 兼続の目論見は図に当たった。少し突いてみただけで、政宗は面白いように喰いついて来た。元々人からの指図などは煩いと思うようなところに、他家の陪臣がしたり顔で戦指南をしようと言うのだ、政宗が如何に名を伏せていようとも我慢のならない事だった。
 簡単に兼続を座敷に迎え入れてしまったのも、売り言葉に買い言葉のように兼続の言に乗せられてしまったのも、結局は政宗は端から兼続に読み切られていたと言うところだったのだろう。
 若鮎のような政宗の姿態が、自分の腕の中にあったのだと思うと、兼続の頬が先ほどとは違った笑みに緩んだ。
 情事を反芻するような真似をする兼続では無かったが、政宗の存外に愛らしい様子が脳裏に浮かび上がって来た。初手こそ兼続の事を色子上がりと蔑んだ政宗だったが、終いには声を抑えきれずに兼続に手に噛みついた。その痕が、くっきりと兼続の手に残っている。
 知らぬ身の事、痛みに打ち震える様までが兼続には愛らしく感じられた。幼くさえ見える容貌と、それを裏切るような瞳の奥の疲弊した老い。絶望の淵にあるかのように、その瞳に覇気は無かった。噂に聞く独眼竜とはかけ離れた姿も、兼続の琴線に触れるものがあった。
 ……愛らしいのかも知れぬな…。
 政宗の滑々とした背を思い起こし、兼続の頬はまた緩んだ。

 囚われたのはどちらなのか。

 習いも無い快楽に晒され、空っぽになっていた政宗は最後には兼続の胸に縋って泣いた。その涙は、抑えきれない快が齎すものなのか、それとも流す事を縛め続けた幼い涙なのか……。若い体は、快楽だけを記憶に留めた。
 身を暴く事のみを目的のようにしながら、己の気持ちに名乗る名前さえも与えなかった兼続の心情。

 囚われたのは、どちらなのか。
 今はまだ、深い藪の中。




『虜』


 その瞳に見詰められただけで、政宗は体中が疼くような感じがしていた。あの時と変わる事無く、その瞳は白い面差しの中で煌々と輝いていた。
 今がそれどころでは無い事は判っていた。
 小田原にも遅参、それだけでも秀吉の不興を買いかねない。その上、政宗は黒田官兵衛から上田城での嫌疑を掛けられていた。対北条戦、それに政宗が参戦していたとなれば大きな問題と言わざるを得ない。
 官兵衛は余程の確信があるのか、初めから政宗に詰問するような態度を隠しもしなかった。
「上田では、隻眼の武将の働きが目覚ましかったと聞き及んでおるが……」
 顔色の悪い官兵衛の頬が、更に固く白くなったように見えた。鼠を追いこむ猫のような目付きで政宗を睨みつけるが、政宗には官兵衛の言葉の半分も届いていなかった。
「直江殿は上田に参戦されたと言うが、……隻眼の武将を見てはおらぬか…」
 返答をしない政宗に焦れたのか、官兵衛が兼続に向き直った。
 目の前にいる政宗がその武将なのであろう……、官兵衛の目はそう言っていたが、兼続はその眼を正面から見据えた。
「存じませんな。……その隻眼の武将、実に勇猛果敢、私はその背中しか見る事が出来なかった」
 俯いていた政宗の肩が、小さく震えた。兼続の言葉にも驚いたが、その声が政宗をあの夜に連れ戻した。

 ……この身の内には、まだ知らぬ快が眠っている………。

 あの美貌が、身も世も無く啼いた政宗の唇の中に囁いた。兼続の触れた場所が、一気に熱くなるような感覚に政宗は俯いた唇を噛んだ。
 本当に今はそれどころでは無いのだ。兼続はああ言ったが、官兵衛がそれを信じるのか……。否、顔を上げずとも判る、官兵衛の視線が捕えた獲物を甚振るような眼差しを政宗は感じていた。
「まぁ、官兵衛。そのくらいでええじゃろう」
 秀吉は官兵衛の追及には興味が無い様子で立ち上がると、政宗に背を向けた。
「そんな武者だったら、我が軍に是非とも欲しいもんじゃ」
 政宗は僅かに顔を上げた。
「この話はこれで終いじゃ。ええな、官兵衛」
 ……秀吉もこう見えて甘い男では無い。だが、結局は膝を屈して小田原に出向いた政宗の覚悟だけは、秀吉なりに汲むつもりでいるようだった。
 政宗は安堵も覚えたが、胃の腑がちりちりと痛むような感覚を覚えた。
 兼続が……、政宗の背を見ていた。
 その視線はこの場に似つかわしくない欲情を持って、政宗の背を見ていた。
 秀吉が席を外すと、前田利家が政宗に近づいて手を貸した。その間も、兼続の視線は政宗の戦装束を剥ぎ取ろうとでもするかのように見詰めていた。
 居心地の悪さから、政宗は手を貸してくれた利家に礼を言うのもそこそこにその場を離れた。
 これ以上、兼続の側にいたくなかった。
 自分が何をしたのか……、どんな姿を晒したのか。それを思っただけで顔から火が出そうになる。
 ……しかも、政宗はその事に一片の後悔も持っていなかった。大名家の当主である自分が、他家の陪臣に身を委ねると言う愚行を、政宗は悔いてはいなかったのだ。
 期待すらしているのかもしれない……。
 兼続の視線に晒されて、政宗はその事を自覚してしまった。あれほどの快楽に翻弄されたと言うのに、兼続はまだ政宗が知らぬ快があると言う……。
 自分の身の内にそんな快がある、政宗には信じられなかった。
 政宗はその場を逃げるように去った。まだ政宗を問い詰めたそうにしている官兵衛では無く、何も言わずに自分を見ている兼続の視線から逃げ出してしまったのだ。

 知らぬ方が身の為になる事がある……。
 そうして利口にやり過ごす事が、政宗にとって最善の事には違いない。
 夜半過ぎになっても寝付けない政宗は、布団の中で何度目になるか判らない寝返りを打った。
 知を得る事は自分自身の肥しとなるもの、だが、この世には知らぬままにいた方が幸せな事も多くある。
 自分の中に押し込めていた欲望が、兼続の姿を認めたことで、兼続の声を聞いたことで、政宗の中で昨日の事のように蘇ってしまった。
 兼続の指を、兼続の唇を、兼続の体を、政宗は忘れる事無く覚えていた。認める事は出来なかったが、それは紛れもない事実だった。
 政宗は体の芯が火照るような熱を持て余し、布団を跳ね除けるようにして起き上がった。
「……わしは借りを作るのは嫌いじゃ……」
 言い訳に過ぎない事は、自分自身が判っていた。
 政宗は夜着のまま廊下に出た。

 月が見ている……。

 真っ白い月が、政宗を見ていた。
 廊下に暗い影が落ちた。
 政宗は自分自身の影に縫い止められたように、じっと月を見上げた。
 何も自分から兼続に頼んだ事では無い、官兵衛の追及も己の手で逃れる術はあった。まして、兼続に呼び付けられた訳ではないのだ。行かずに済ませる事はできる。この先兼続と二人きりで会うような事も無い筈だった。
 だが、政宗の足は兼続の部屋に向かっていた。
 夢現に浮かされたような政宗は、兼続の部屋の前まで来ると声を掛ける事も出来ずにその場に立っていた。
 何と言ったら良いのか、昼間の礼にと言うのも可笑しな話。身に覚えのある事と、兼続に言質を取られてしまう事にもなる。
 掛ける言葉が見つからないままに立っていると、薄明かりの座敷の中で人影が動いた。
 障子に近づいて来る人影を認めたが、政宗の足は動かなかった。
「こんな夜更けに、何用だろうか」
 夜着姿の政宗の頭の天辺から爪先まで見回して、兼続の声は落ち着いていた。
「……昼間は忝かった……」
 政宗は兼続の視線から目を逸らして、それだけを言うと踵を返そうとした。
 ……やはり、ここに来るべきでは無かった。この男に会うべきでは無かった。
「!」
 足早にその場を去ろうとした政宗の手を、兼続が掴んだ。
「礼を言うならば、人の顔を見るべきだろう」
 上背の高い兼続に見下ろされ、政宗はいやが上にも上田での晩を思い出さずにはいられなかった。
「礼を言われるような事も、したとは思えぬが……」
 兼続は逸らそうとする政宗の視線を捕えた。
「そう、もの欲しそうにされてはこのまま帰す訳に行くまい」
「何じゃと貴様っ…」
 政宗が兼続の手を振りほどこうとすると、その手を捻り上げられた。
「大声を出して、人を呼びたいのか?」
 こんな刻限に伊達の当主である政宗が、上杉の陪臣である兼続の寝間を訪れる……。どんな風評を立てられるか、判ったものでは無かった。
 政宗は渋々と言った様子で、兼続に手を引かれ座敷の中に招き入れられた。
「そちらが気にもかけずにいるならば、あの晩の若武者は別人。……そう思ってもいられたのだが」
 兼続は手を放していたが、政宗は動く事が出来なかった。
「やはり、あの夜に鳴いた唇は、……この唇であったか」
 ふっくらとした政宗の唇を、兼続の白い指がなぞった。
「それも含めて黒田殿にお話申し上げたら……面白い事になるかも知れぬな」
「兼続っ」
 政宗は兼続の手を振り払ったが、そのまま部屋を出て行くわけにはいかなかった。兼続の言っている事は、ただの虚仮脅しに違いない。そんな事を官兵衛に言える筈などは無いのだ。自分自身にも後ろ暗い事が無ければ、政宗を庇う必要は無いと言われてしまえばそれまでなのだ。……だが、政宗は動けなかった。
「……何が望みじゃ…」
「何を望むと聞かれても、事を公にするわけには行かぬのだ。私が伊達領内に私領を望む事も出来まい」
 幾許かの口止め料をもらった所で、何の足しにもなるまいとまで兼続は言った。
「それに、こうまでされて期待に添わぬわけにも行くまい」
 鼻先で笑われて、政宗は頭に血が上って行くのを感じた。確かに上田で政宗は兼続を愚弄するような事を言った。色子上がりと、あからさまに見下すような事を言った。だが、これほどに嬲られて、まだこの部屋を出て行かない自分が信じられなかった。
「わしは何の期待なども…」
「ならば、何故このような形で?」
 白い夜着の襟元を撫でられ、政宗は半歩後退った。
「これ以上意地悪を言っても仕方がないな」
 兼続はそう言うと、政宗の帯に手を掛けた。乱暴な手付きで引き抜かれる帯を、政宗は声も無く見ていた。

 ……この身の内には、まだ知らぬ快が眠っている……。

 目眩を覚える政宗の手を、兼続は引き抜いた帯で後ろ手に縛りつけた。
「兼続、何を致すっ」
 両腕の自由を奪われ、声を上げた政宗の口の中に、兼続は自分の懐から出した手拭いを噛ませた。
「んんっ!」
 後ろ手に縛られ、猿轡まで噛まされた政宗は兼続に突き飛ばされて布団の上に転がった。
「夢中になっていて覚えてはおらぬようだが、上田での晩には酷い目にあわされたからな」
 形振り構わずしがみ付いた政宗に背を引っ掻かれ、挙句の果て噛みつかれた手の傷は半月も治らなかったと言われ、政宗は布団の上に顔を伏せた。
「あれでは、山犬どころか……山猿を相手にした方が手傷も少なかろう」
 笑いながら自分の帯を解いた兼続を、政宗は固く目を閉ざして見ないようにしていた。
 ……兼続が欲しいのではない……。止むない事情で、こんな醜態を晒している……。固く閉ざした瞼の中が熱くなった。
 ……兼続が欲しいのではない……。
「ぅっ!」
 僅かに体を隠していた夜着を剥かれ、兼続の掌が政宗の胸肌に触れた。
「そうか……、ここは気に入ったか…」
 小豆粒のように立ち上がっている乳首を指で弾かれ、政宗が喉を反らした。
「寒くも無いのに、このように固く立ち上がらせて……。触れて欲しくて仕方がなかったか?……それとも、自分で弄ってみたか?」
 そんな所に触れて欲しくは無かった。必死に頭を振る政宗だったが、執拗とも思える手付きで乳首を玩弄されると猿轡越しに声が漏れてしまう。女子の身を知らぬ政宗では無いが、政宗が抱く女達はこんな風に触れる事は無い。大人しく仰臥し、政宗の為すままに抱かれる人形のような物だった。
「ぅんんっ!」
 政宗の上に覆い被さった兼続が赤くしこった乳首を口に含むと、政宗は布団をずりあがって逃れようとした。一指も触れられる事無く、政宗の下帯の中は熱く濡れていたのだ。そんな所を弄われただけで萌す事が、恥ずかしくて仕方がなかった。兼続の眼前に、喜んでいる体を晒す事が我慢ならなかった。
「ぅ…んんーっ!!」
 逃れようとする政宗を押さえつけ、兼続は鋭敏になっている乳首に歯を立てた。痛い程に噛むのでは無い。擽ったいような痒みのような、何とも言い難い刺激に政宗の体が水から揚げられた魚のように跳ねた。
「これではどちらが楽しんでいるか判らんな」
 政宗の胸から顔を上げた兼続が笑いを含んだ声で言うが、政宗の耳には届いていなかった。政宗の耳には早鐘のようになった自分の鼓動だけが聞こえていた。
「…随分と濡れていると思ったら、漏らしているのか」
 兼続の手が、下帯ごと政宗を掴んだ。
「このように弄われただけで、吐精するとは……余程に気に入ったようだな」
「んっ!」
 自分の精で濡れた下帯を揉まれ、生温かさと滑る感触に政宗は萎える事も出来なかった。
「私も少し楽しませてもらおうか」
 力も入らないような政宗の下肢を、兼続は乱暴に割り開いた。濡れて透ける下帯越しに、兼続の視線が突き刺さるように政宗には感じられた。
「ぅ…むぅっ……んんんっ」
 政宗の膝の間に体を割りこませた兼続が、下帯の中に指を滑り込ませた。
「…女子を抱くだけでは、面白味が失せていたであろう…?」
 兼続の指先を吸い込むように窄まった政宗のそこに、兼続は小さく笑みを漏らした。
 政宗は頭を振り続けているが……、兼続の言った事は本当だった。
 兼続に抱かれてしまってから、政宗は以前のように女子を抱く事が出来なくなっていた。
「このように熱く締め付けて……、体は正直なものだな」
 兼続の指が増えても、政宗は痛みすら感じなかった。
 知らぬ事に怯える固い体は痛みを感じるのだろうが、政宗の体は兼続にその先の快を教え込まれてしまっていた。受け入れた先の極楽浄土の夢見心地を知った体は、兼続の玩弄に抗う事が出来なかった。
 兼続が自分の下帯を解いて、熱い切っ先で小さな窄まりに触れても、政宗はただ手拭いを噛締めてくぐもった声を上げるだけだった。
「!……ぅんーっっ!!」
 熱く濡れたものが、政宗の中に入り込んだ。
「んんっ!」
 政宗の足を肩に担ぎ上げ、兼続はこれ以上は無理と言う所まで埋め込んだ。
 痛みも違和感も、政宗に一瞬の正気を与えただけだった。どことも自分では判らないのだが、身の内にある堪らない所を擦り上げられて、政宗は背を仰け反らせた。
 何もかもが弾け飛んでしまう……。
 兼続を深く受け入れただけで、政宗はどこにも逃す事の出来ない快楽に捕えれた。幾度目になるか判らない吐精は、空撃ちのようなものだったが背を震わせるような心地よさはあった。
 こんなにも長く続く快楽を、政宗はあの晩まで知る事は無かったのだ。吐精後の怠さにまどろむ暇も無く、何度も何度も繰り返しに果てる。
 政宗があまりの快楽に気を失いそうになると、兼続の指は先ほどの玩弄で嫌でも感じやすくなっている政宗の乳首を弾いた。それでも疲労と、続き過ぎる快楽に政宗が萎えそうになると、兼続は枕元に手を伸ばして懐紙を一枚手に取った。政宗は兼続のそんな動作を見る余裕さえも無かったが、見た所で何故こんな時に紙縒りを縒っているのか判らなかった。
「うっ!んーっ!」
 兼続を収めたまま、政宗の腰が大きく跳ね上がった。感じた事も無い衝撃に、政宗は兼続を食いちぎるほど締め付けてしまったが、兼続は僅かに顔を顰めただけだった。
 政宗は固く閉じていた目を開き、重い頭を上げて兼続の手元を見た。
 有り得ない光景を目にして、政宗は跳ね起きようとしたが兼続に足を抱え上げられていてそれは出来なかった。
 兼続が作った紙縒りは、政宗の陽根に差し込まれていた。皮を剥き下ろした手に掴まれたその先端から、兼続はゆっくりと紙縒りを差し込んで行く。
「んっ……んんっ」
 狭い場所にねじ込まれた紙縒りを抜き差しされると、政宗は疑似的にだが射精に似た感覚を覚えた。
「…これも気に入ったか……。欲張りな事だ…」
 吐き出す物も無くなっているのにまた屹立する政宗を見て、兼続は朱の浮かんだ眦に笑みを浮かべた。
 兼続は政宗の中を緩やかに掻き混ぜるように腰を使いながら、手にした紙縒りを動かした。兼続を蹴り飛ばしてでも起き上がろうとしていた政宗だったが、身の内から快を生み出す所を二つ所も攻められ腰から下には力が入らなくなってしまった。
「そう締め付ける物では無い。……まだ楽しみたいだろう?…」
 紙縒りの動きに兼続を締め付けてしまう政宗を揶揄するような言葉だったが、本心にもまだ達してしまうのが惜しいようにもその声は聞こえた。
 気が狂ってしまう………。
 意識を失う事さえも出来ず、しがみ付く事も叫ぶ事も出来ない。自分の意思に反して、政宗の体は兼続を喜ばせているようだった。だが、それさえも政宗には何も感じられなくなってしまっていた。
 ただただ、濡れて爛れて行くような政宗の意識は、この心地よすぎる地獄が早く終わってくれる事だけを願っていた。
 快楽と言う檻の中に囚われた政宗には、ただ身を震わせて泣く事しか出来なかった。



 政宗は天井が歪んで見えるのが不思議だった。それが自分の涙せいだと気付くまでに、しばらく時間がかかった。
 縛られていた手首はまだ痺れたようで、感覚も無かった。
 政宗は途中で気を失ったらしかった。自分でもどこまでが現実に起こった事で、……自分が何をされていたのか判らなかった。体に残る僅かな火照りと手首の痛みが無ければ、政宗には全てが夢の中の事のように思えた。
 きれいに拭われた体は真新しい上布の夜着に包まれ、汗に塗れた筈の夜具も取りかえられているようだった。
 涙を拭おうと顔に手をあて、政宗の動きは止まった。
 政宗の顔には、常にある眼帯が無かった。
 ……傷跡のような右目に、触れた暖かいものは夢では無かった。
 痺れていた手首を見ると、柔らかい兵児帯で結んだ為か傷痕は無かった。猿轡も、政宗に噛みつかれる事を恐れるよりは声を聞きつけた誰かが見に来ない為のものだったのかも知れない。何よりも、あれだけの事をされて喘ぎ続けていたとしたら、政宗は今頃喉が嗄れて声も満足に出なかったかも知れない。
 憶測でしか無い事ばかりだったが、嘲るような言葉で政宗を貶めた兼続は細心の注意を払っていたように感じられた。
 意識を失っている間の事、おぼろげではあったが政宗は覚えていた。
 暖かく柔らかいものが、労わるように自分の右目に触れたのを……。耳朶を擽るように囁かれた『恋しい』と言う言葉も、政宗は覚えていた。
「……気が狂っておるのはわしでは無いのかも知れぬな……」
 寝首を掻かれても不思議ではない者の隣で、安らかな寝息を立てる兼続を見て……、政宗は小さく一人ごちた。
 自分だけが何か違う生き物に変えられてしまったように政宗は感じていたが、先に別な獣になっていたのは兼続の方なのかもしれなかった。
 政宗は枕に頭を戻すと、欠伸を一つ漏らした。
 ……明日は馬には乗れぬな……。
 小田原に赴いた時のような澱は、政宗の中にはもう無かった。
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